スタメン起用構想も… 阪神・ロハスに早くも〝見納め〟の可能性

尻に火がついた?

ついに尻に火がついてくれるか。阪神・矢野監督は13日から再開する後半戦開幕カード・広島戦(京セラ)でメル・ロハス・ジュニア外野手(31)を左翼でスタメン起用する構想を披露した。

ここまでチーム不動の「3番・一塁」として虎打線をけん引してきたマルテは五輪ブレーク中の一時帰国に伴う再来日隔離期間を経て9日にチームに合流したばかり。ぶっつけ本番での実戦投入は時期尚早とみた指揮官は「ロハスを(左翼手として)使いながらという形になると思う。やってもらうという期待を持って獲得した部分があるんでね」と、一塁にサンズ、左翼にロハスを起用した形で勝負の8月を迎える考えを明かした。

ただ、肝心のロハスは今季ここまで17試合に出場し打率0割9分8厘、1本塁打、3打点とサッパリ。危機感を募らせたのか、一時帰国からの再来日を他の助っ人陣より早めて10日の楽天戦(楽天生命)にも出場したが結果は4タコに終わっている。

虎打線自体も今月に入ってから低調で、エキシビションマッチ直近3試合で合計3得点。25イニング連続無得点と打棒は明らかに湿っており、後半戦へ向け不安も大きい。

最大で8ゲーム差をつけていた2位・巨人も気づけば2差と肉薄。ここからは一つの取りこぼしも許されない状況とあり、チーム関係者は「ロハスも後半戦開幕早々に結果を残さないと、矢野監督は〝ぶっつけ本番〟覚悟でマルテを早々に一軍へ上げてくるかもしれない。ウチは外国人枠もカツカツだから、そしたら二軍に落ちるのは間違いなくロハス。そうなると再び下からはい上がってくるのは難しいのでは」と顔をしかめる。

「鬼の居ぬ間に」ではないが、マルテが戦線を離脱している間にある程度の数字を残さないと今季のロハスは早くも〝見納め〟となってしまう可能性すらありそうだ。背番号24の一日も早い奮起に期待したいところだが…。

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