衆院選 長崎 自民4区公認問題 北村氏は支部に説明を 県連が方針確認

 自民党の西海市内の3地域支部が次期衆院選長崎4区の公認候補に同市区選出県議で前議長、瀬川光之氏(59)を選任する手続きを進めるよう求めていることを受け、党県連は11日の役員会で、4区から立候補予定の前地方創生担当相で党現職の北村誠吾氏(74)に対し、閣僚時の発言などについて3支部に説明をするよう求める方針を確認した。
 4区の候補を巡っては昨年秋、北村氏の不安定な国会答弁などを理由に、今回の3支部を含む5支部が公募や再考を県連に上申した経緯がある。これに対し「現職が原則優先」とする党本部の方針でいったんは落ち着いたが、支部側には「北村氏から説明がない」と不満がくすぶっていた。
 同日開いた三役会と七役会は非公開。終了後、古賀友一郎県連会長が記者団の質問に答えた。
 古賀氏は「今回は厳しい選挙が予想される。北村氏は3支部に説明し、党が一丸となって戦えるよう環境整備に努めてほしい」と述べた。3支部が説明に納得しなかったり他の支部から同様の動きが出てきたりした場合の対応は「仮定の話に答えることは控えたい」とした。

© 株式会社長崎新聞社