地元特産品で総菜、デザート開発 佐世保西高生が地域とコラボ

オリジナル商品を販売する生徒=佐世保市本島町

 長崎県佐世保市の県立佐世保西高の生徒が、市内の生産者市場「さんむーん」、地産地消をテーマに総菜などを作る「マザーズたわらんだ」と共同で、地元の特産品を使った総菜やデザートを開発。10日、同市場で販売した。
 同校の取り組み「ふるさと創生大作戦」の一環。生徒はテーマごとにグループに分かれ、現在の2年生が1年生の時から地域課題の発見や解決に向けて活動している。
 茅原舞さん(17)が所属する5人グループのテーマは「佐世保の特産品」。地元の農産物などを取り扱う同市場に相談し、俵ケ浦町でとれた新鮮な野菜を使って料理を提供する「マザーズ」と特産品を生かした新商品を開発する計画を進めた。
 完成したのは、俵ケ浦町で収穫した甘い栗カボチャとトマトを使った「夏野菜キッシュ」、鉄分たっぷりの「ひじきとコーンの一口コロッケ」、白玉に栗カボチャを練り混ぜ、和ハッカをのせた「かぼちゃの白玉」の3種類。茅原さんらは「マザーズ」と一緒に愛情を込めて作った。
 30分以内で計80パックは全て完売。茅原さんは「分かりやすく特産品を伝えたかったし、おいしさを再認識する機会になれば。完売してうれしい」と話した。オリジナル商品は今後、同市場で継続して販売される予定。

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