西武・渡辺久信GM 日ハムと2対2の交換トレードは「補強ポイントが合致したということ」

木村文紀外野手(左)と佐藤龍世内野手

12日、西武・木村文紀外野手(32)、佐藤龍世内野手(24)と日本ハム・公文克彦投手(29)、平沼翔太内野手(23)の2対2の交換トレードがまとまり両球団から発表された。

互いに借金を抱え5位に沈む西武(借金5)は不足する救援左腕の補強、最下位・日本ハム(借金12)は打力強化が補強ポイントだった。

西武から日本ハムへ移籍する木村は「ライオンズに入団して印象に残っていることは、投手として初勝利を挙げた時や野手になって初めて(勝ち越し)満塁ホームラン(2015年6月24日のソフトバンク戦)を打ったことなど、挙げきれません。ライオンズは中村さん、栗山さんをはじめ、後輩たちも本当に明るくて、とても野球をやりやすい環境だったと思っています。そしてライオンズファンの皆さんには、自分の調子がいい時も悪い時も本当に大きな応援をいただきました。本当に熱いファンの皆さまだったと感じています。ライオンズでの15年間でやってきたことをしっかり新天地で結果として出すことが、ライオンズに対しての恩返しになるとも思っています」とコメント。

佐藤龍も「ライオンズでは全てが思い出です。良い先輩、良いスタッフに出会えたことが自分の野球人生で、とてもプラスになる3年間でした。この仲間と野球ができたこと、それに尽きます。最近では、エキシビジョンマッチで自分が2塁にいて、森さんがホームランを打ってくれた試合が一番印象に残っています。トレードは不安が大きいですがプレッシャーに負けず、一軍で活躍している姿を多くの方に見せられたらと思いますし、地元ということで、恩返しもしていきたいです。(ファンの方へ)ライオンズを離れることは寂しいですが、これからも応援していただけたらうれしいです。まだ気持ちの整理がついていないですが、北海道日本ハムファイターズで活躍していい報告ができるよう頑張ります」と語った。

渡辺久信GMは「このたびのトレードは、両チームの補強ポイントが合致したということです。木村はもともと投手で入団し、途中から野手に転向しましたが、野手として背番号1桁を背負う選手にまで成長したのは、本当に彼の努力の賜物だと思います。入団から今日までの15年間、さまざまな形でライオンズに貢献してくれて本当に感謝していますし、キムがもたらしてくれた勝利が数多くありました。新たな地での活躍を願っています。龍世についても将来、ライオンズの軸として活躍してほしいという想いがありました。一生懸命練習に取り組む姿が印象に残っていますし、そんな彼がチームを離れることになりましたが、ライオンズで過ごした間に感じたチームメイトやファンの温かさを胸に、地元である北海道で頑張ってほしいと思います」とエールを送った。

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