14試合ぶり一発のエンゼルス・大谷翔平 38号2ランでMLBレジェンドの球団記録にリーチ

大谷のホームランにファンも大興奮だ(ロイター=USA-TODAY)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)は11日(日本時間12日)に本拠地アナハイムでのブルージェイズ戦に「1番・DH」で出場し、3回に14試合ぶりの38号同点2ランを放ち、3打数1安打2打点だった。打率2割6分7厘。チームは2―10で大敗して借金1となった。

会心の一発だ。0―2の3回一死一塁でマウンドは先発の新人右腕マノア。カウント1―2からの4球目、82・9マイル(約133キロ)の真ん中低めのスライダーを強打。角度25度で中堅へはじき返した105・6マイル(約170キロ)の弾丸ライナーは真っすぐ飛んで、そのまま中堅フェンスを越えた。

7月28日(同29日)のロッキーズ戦以来、14試合ぶりの38号2ランは飛距離413フィート(約126メートル)の完璧なアーチ。本塁打王を争うゲレロの目の前でリードを3本差に広げた。打点も84とし、リーグトップのゲレロに4点差と迫った。

これでシーズン本塁打は球団単独9位となり、左打者では1982年のレジー・ジャクソンがマークした39本塁打にあと1とした。8月は試合前まで27打数3安打、打率1割1分1厘、0本塁打、0打点と大不振だった。8月初アーチは再加速のきっかけになるだろう。

初回先頭の第1打席は1ボールからの2球目、外角低めのチェンジアップをフルスイング。大歓声が上がった飛距離363フィート(約111メートル)の大飛球は右翼手がフェンス手前でジャンプして好捕された。

2―7の5回一死一塁はカウント2―2から5球目の外角ツーシームに空振り三振。7回二死無走者は四球で歩いた。

12日(同13日)のブルージェイズ戦では今季17度目の先発マウンドに上がる。現在、5連勝中で、4試合連続クオリティースタート(6回以上を投げ、自責点3以下)と好調だ。本塁打王争いトップの大谷が2位のゲレロに投げる直接対決を全米が大注目している。

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