ライオンズの若き龍・綱島龍生選手の活動報告 〈1〉キャンプインへ決意

 2月1日に迫ったキャンプイン。プロ入りから3年連続でB班スタートとなった綱島だが、その表情は明るい。昨シーズン終了後に参加したフェニックスリーグでは、課題だった変化球への対応に手応えを感じたからだ。「実戦の中で(自分の弱みを)克服しつつありますね」と笑顔を見せていた。

 1軍の厚い層に割って入るためには守備のレベルアップも必須。「普通のゴロは普通にさばく。(取れるか取れないか)ギリギリの打球にも食らい付いていきたい」と常に上を向く。

 今年のキャンプのテーマを「打撃の安定と守備力の向上」と言い切った綱島は、「今年で3年目だし、もう1軍に上がらないといけないので、しっかりアピールしていきたい」と力強く話した。そして、「ファームでは3割を打ちます」と断言した。達成した暁には、今年の目標に設定した「1軍昇格」が近づいてくる。

 「センターに抜けていくヒットを常にイメージしている」と理想を持ちながらも、「鈍くさいヒットでも足でカバーして数字を作っていきたい」と自身の売りのスピードを生かし、一つずつ数字を積み重ねていくつもりだ。

キャンプインに備え練習する綱島(球団広報部撮影)

 地元・糸魚川市の成人式は5月。シーズン真っただ中で出席はかなわない。成人になった抱負を尋ねられると、「野球しかないですね」と即答した。新成人となり、大人になった綱島が、今年は1軍のグラウンドを駆け回る。(西武ライオンズ広報部)

 ※地元糸魚川へのメッセージ 火事があってまだまだ復興に向けて頑張っていると聞いて自分の力にもなるし、自分が活躍して少しでも元気を届けられるよう頑張りたいと思います。

© 株式会社上越タイムス社