巨人・田中豊がシート打撃に〝男気登板〟 宮本コーチ「気持ちをくんでほしい」

打撃練習に登板する田中豊

12日に東京ドームで行われた巨人の一軍練習では、故障明けでファーム調整中の菅野、中川、大竹、高木の4投手がシート打撃に登板した。

実戦形式の練習は投手だけでなく、13日から再スタートする後半戦に向けて調整する野手陣にとっても〝生きた球〟を打席で見る貴重な機会となった。そして、この4人とは別に腕を振ったのが田中豊樹投手(27)で、岡本和や吉川ら打者13人と対戦。その理由を宮本投手チーフコーチは「ちょっと野手陣が20人と多く、2周りくらいしたかったので。ちょっと(田中)豊樹に手伝ってもらった」と説明した。

打者は最低でも2度打席に立つため、球数などの理由で4投手だけでは足りず、田中豊に白羽の矢を立てたというわけだ。もちろん、練習とはいえ負担は少なくない。宮本コーチは「明日は〝上がり〟になると思う。そういう意味ではワンチームだよね。豊樹がああやって自分のチームに投げたのは、野手たちも気持ちをくんでほしいと思います」。攻撃陣の練習のためにひと肌脱いだ〝男気〟に応え、打線爆発で後半戦白星発進を決めたいところだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社