今年のGⅢ京成杯を制し、GⅠ皐月賞(6着)、同日本ダービー(8着)のグラティアス(牡3・加藤征)が12日に放牧先のノーザンファーム(北海道安平町)から函館競馬場入りした。
調教初日となった13日朝は角馬場からダートコースを周回し、パドックをスクーリング。元気いっぱいの姿を披露した。
菅原助手は「馬体に幅が出てどっしりしましたし、背も高くなった感じがします。ダービーの頃はまだ張りや背腰に物足りなさがありましたけど、馬体が膨らんでキ甲(馬の首と背の境にある膨らんだ部分)も抜けて、シルエットはさらに良くなりました。これで気性がどっしりしてくればなおいいですね。涼しい函館の環境で(仕上げの)下地を作っていけるのは馬にとっていいことだと思います」と話した。
秋の始動戦は引き続き松山とのコンビでGⅡセントライト記念(9月20日=中山芝外2200メートル)に決まった。現在の馬体重は516キロ(ダービー時は496キロ)に成長。週末から調教のピッチを上げて、函館競馬場の馬場が閉鎖される今月25日まで調整を続け、美浦に帰厩する予定だ。