英国ウジャから禁止薬物が検出で資格停止 五輪リレー銀メダルも剥奪へ

五輪400メートルリレーで言メダルを獲得したウジャ(左端、ロイター)

世界陸連の独立監視部門「インテグリティー・ユニット(AIU)」は12日、東京五輪陸上男子400メートルリレーで銀メダルを獲得した英国のチジンドゥ・ウジャ(27)に暫定資格停止処分を科したと発表した。英「BBC」など各メディアが伝えている。

同メディアによると、ドーピングの国際検査機関(ITA)は6日の決勝後、ドーピング検査で採取された検体から禁止薬物(オスタリンとS―23)が検出されたという。ウジャは第1走者を務めた400メートルリレーのほか、男子100メートルに出場し、準決勝まで進んだという。

世界陸連のアンチドーピング規則では違反が確定すれば「リレーチームは問題のイベントから自動的に失格となり、結果としてリレーの結果が変わる。すべてのタイトル、賞、メダル、ポイント、賞金、出演金の没収を含む」としており、3位カナダが銀メダル、4位の中国が銅メダルに繰り上がるという。2008年北京五輪ではジャマイカ選手にドーピング違反があり、金メダルが剥奪され、日本が銀メダルに繰り上がっている。

東京五輪のドーピング検査では、すでに陸上男子1500メートルのサディク・ミコウ(バーレーン)ら3人から禁止薬物が検出されている。

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