上越市議会の農政建設常任委員会は10日、市役所で同市仲町1~6丁目の町内会長らと「まちなかの空き家対策について」をテーマに意見交換した。
同市議会ではさまざまなテーマを設定して所管の委員会による意見交換会を開き、市民の声を吸い上げている。農政建設委の本山正人委員長は「(空き家の)適正な管理、利活用、予防により安心・安全な生活の営むことのできる環境を確保し、まちづくりや地域コミュニティーの維持、活性化に根差していきたい」とあいさつし、忌憚(きたん)のない意見を求めた。
町内会側は、空き家についてそれぞれの町内の実情を説明。話題は老朽化し危険な空き家、住民の高齢化に伴う福祉施設入居などを理由とする空き家増への懸念、所有者の不明化など多岐に渡った。
就職の関係で若者が他の地域に転出する状況を訴える声が上がった一方で、首都圏からの移住者が空き家を有効活用している事例紹介もあった。
出席した委員は町内会長らの話に耳を傾け、質疑応答などを通じて課題を共有。山田忠晴副委員長は閉会のあいさつで「きょう頂いたご意見、ご要望について、農政建設委員会の中でしっかりと、行政と絡んで課題の対策に向けて取り組む」とした。