【ノア】杉浦貴 8・15田中将斗との2冠戦を前に語った「大野将平」「河村たかし市長」

田中(右奥)との2冠戦の調印式に臨んだ杉浦

ノアのGHCナショナル王者・杉浦貴(51)が、東京五輪の〝レガシー〟を胸に大一番に臨む。

名コンビ「弾丸ヤンキース」の元タッグパートナーでゼロワンの世界ヘビー級王者・田中将斗(48)とベルトをかけ合っての2冠戦(15日、神奈川・カルッツかわさき)を控え、13日の調印式では「リスペクトしている相手。だからこそすべてにおいてこの男だけには負けたくない」と意気込んだ。

レスリング時代に五輪出場を目指していただけに、東京五輪でのアスリートの振る舞いにはいたく感銘を受けた。特に柔道男子73キロ級で2016年リオ五輪に続く連覇を達成した大野将平(29=旭化成)に「勝負師としてどんな気持ちで挑むのか、メダルを取った後の態度とか注目だった。2大会連続で金なら本当は大きくガッツポーズしたいところをグッとこらえて。それが素晴らしかった」。リオ同様に「礼に始まり、礼に終わる」姿勢には大きな刺激を受けたという。

だからこそアスリートへの敬意を欠き、金メダルをかじって大ひんしゅくを買った河村たかし名古屋市長には複雑な表情を浮かべる。自身も名古屋市出身。「もう東京都民なので」としつつも「人としてといえば偉そうになっちゃうけど、メダル取った選手にリスペクトがほしいね。好きにできるのは取った本人。他人がやることじゃない。『首にかけてよ』とかも、なかなか言えないものだと思う。『おこがましいです』というのが普通なんだけどね」と〝負のレガシー〟にあきれ顔だった。

もちろん元パートナーとの大決戦には、大野の「侍魂」を見せるつもりだ。

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