大谷翔平 好投7勝目&弾丸二塁打に米メディア熱狂「世紀のスター」「MVPへの疑念消えた」

「世紀のスター」と持ち上げられた大谷(ロイター)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)のブルージェイズ戦の快投から一夜明けた13日(日本時間14日)にMLBネットワークの看板番組「MLB Now」で敏腕記者として名を馳せたジョン・ヘイマン氏、ジョン・ハート氏らが投打のパフォーマンスを大絶賛した。

「先頭打者として二塁打を放ちながら、先発投手として打者を打ち取る姿を見ていたら、MVPに対する疑念は消えた」「野球界のベストストーリー。現代のスターではなく、世紀のスター。リーグナンバー1の投手。きっと2度と見ることのできない瞬間」。司会のスコット・ブラウン氏も「エンゼルスのマネージの素晴らしさ、大谷プランに脱帽」と敬意を示した。

12日(同13日)に本拠地アナハイムでのブルージェイズ戦にリアル二刀流の「1番・投手」で先発出場した大谷は投手では6回を投げ、3安打2失点、6三振3四球、2暴投で7勝目(1敗)を挙げた。打者では初回に3試合連続長打となる左中間二塁打を放ち、3打数1安打だった。

特に注目されたのは本塁打王争いで3本差で2位に付け、ア・リーグのMVPレースで一騎打ちのゲレロとの直接対決。左前打、空振り三振、四球で引き分けだった。カナダのトロント・スター紙(電子版)は「3打席でシングルと四球を奪ったゲレロが、(大谷に対して)打率5割以上となり勝利」と伝え、エンゼルスの地元紙オレンジ・カウンティーレジスター(電子版)は「大谷翔平はブルージェイズのウラジーミル・ゲレロを超える投球でエンゼルスを勝利に導いた」との見出しで報じた。

米大リーグ公式サイトは「期待されていたア・リーグMVP候補対決で、大谷の見せたパフォーマンスはゲレロとの違いを見せつけた」と勝者は大谷と判定した。

ロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)は「何が怖いって、大谷自身はまだ自分のベストだと思っていないことだ」と勝っても満足しない大谷の自己評価の厳しさに驚いていた。

興味深いのは米スポーツサイトのアスレチックで「防御率2・93、奪三振数112、投球回数92は、もしかしたらサイ・ヤング賞の投票だって得るかもしれない」とほのかな期待を寄せた。数年後、本塁打王とサイ・ヤング賞のW獲得という異次元のニュースに日米が狂喜する日が来るかもしれない。

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