巨人・メルセデスが凱旋登板 5回1失点と好投も「もっと長いイニングを…」

試合後、原監督と言葉を交わすメルセデス

来日5年目左腕が、より頼もしくなって帰ってきた。巨人のC・C・メルセデス投手(27)が14日の中日戦(東京ドーム)に先発。5回1失点と好投し、今季6勝目(1敗)を挙げた。

東京五輪の野球・ドミニカ代表として、母国の銅メダル獲得に大きく貢献したメルセデスは、この日がチーム復帰後初めての登板。初回こそ大島に適時打を放たれて先制を許したものの、その後は粘り強さが光った。

5回までに2度得点圏まで走者を進めるピンチを招いたが、それぞれ追加点は許さずにピシャリ。一方で、5回で計108球と球数を要したこともあり、6安打、5奪三振でこの日は降板となった。

課題と収穫が見えた登板となったようだ。試合後、原監督は「非常に力投してたと。ただ、球数を含めね、まあバトンを渡すことの方が正しいであろうと、いうところで思い切って5回で代えました」と交代理由を説明。左腕自身も「本当はもっと長いイニング、球数ももっと少なく投げられれば良かった」と反省したが、「いくつかピンチの場面もあったが、そういう場面も粘り切って点を与えずにイニングを終えることができたので、最低限5回まで投げられたのは良かった」と、一定の収穫も口にした。

今季は安定感が光り、これで中断期間を挟んで自身4連勝。後半戦も、ローテの一角を担い、勝ち星を量産しそうだ。

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