中日の貧打が後半戦でも深刻だ。
14日の巨人戦(東京ドーム)で投打とも振るわず1―6と逆転負け。前半戦から続く連敗は「5」まで伸び、借金は今季ワーストの「12」まで膨れ上がった。
とにかく打線がつながらない。G打線と同じ計9安打を放ちながら、得点は初回に大島の適時打による先制の1点のみ。毎回走者を出したが、拙攻のオンパレードで好機をことごとく潰してしまった。これで後半戦での2試合で適時打は1本で、前日のビシエドの2ランを含めてわずか3得点しか奪えていない。
初回に先制した場面について与田監督は「その後、1本出れば、言うことはないが、今はそれがウチの力なので。やっぱり主力、レギュラークラスがチャンスで1本出るか出ないかで勝敗に大きくかかわってくる。逆に今日のウチのやられ方が、ホームラン3本で、6点。そういう中心選手がしっかり打てば、勝てるというゲーム」と嘆いた。
特に重症なのは5番・高橋周だ。初回一死一、三塁では見逃し三振、3回と8回は併殺打に倒れるなど4タコで大ブレーキとなった。前日13日の巨人戦も3三振を含む4タコだった高橋周について指揮官は「これは結果がすべてだから、調子がいいわけはない。(5番は)期待もそうだが、守備でもいいプレーがあった。すべて思い通りにはならない。そういう中で何とか戻してほしいという気持ちは持っている」と復調への期待をかけている。
一つでも先の塁へ進める戦略を取る与田竜だが、この日の打線は好機も含めて5三振。指揮官は「バットに当てる技術を高めていかないと。采配もそうだし、それができるかできないかは技術になってくる。まずは個の力を高めていかないと。それがわれわれの仕事であり、そういう責任はしっかり果たさないといけない」と力説した。