引き続き大雨警戒 15日予想 上越で最大100ミリ

 前線が本州付近に停滞している影響で、上越地域は14日も雨が降り続いた。新潟地方気象台によると、15日は前線が次第に南下するものの、大雨と土砂災害に警戒が必要だ。

 県内は15日、昼前にかけて大雨となる恐れがある。雷を伴い1時間で30ミリの激しい雨が降る所があると予想される。同日午後6時までにの24時間雨量は、上越の多い所で100ミリの見込み。雨は今後1週間程度続くとみられる。

 14日午後6時までの24時間雨量は、上越市吉川区川谷で76ミリ、糸魚川市で43・5ミリ、同市能生で42・5ミリ、上越市高田で44・5ミリ。降り始め(12日午前5時)からの雨量は、糸魚川で190ミリ、同市能生で185ミリ、吉川区川谷で176ミリ、上越市高田で159ミリに達した。同気象台はこれまでの雨で地盤が緩んでいる所があるとして、土砂災害への警戒を呼び掛けている。

雨による速度規制を呼び掛ける、高速道路入り口の電光掲示板。利用時は事前に交通情報の確認が必要だ(14日午後0時20分ごろ、上越高田IC)

 ネクスコ東日本は雨のため、13日午後9時ごろから14日午前7時すぎまで、上信越自動車道信濃町IC―妙高高原IC間の上下線を通行止めとした。JR西日本は始発から終日、大糸線の上下線で運転を取りやめた。

◇鉄道や高速道交通にも影響

 15日は大雨の範囲が関東・中部地方に広がると予想されているため、交通各社も警戒を強めている。北陸新幹線や在来線、高速道路にも影響が出る恐れがある。

 ネクスコ東日本によると、上信越道は長野県の更埴JCT―信濃町IC間の上下線などで通行止めを行う可能性があるとしている。

 北越急行は15日、雨の影響で全列車を直江津―六日町間の運転とし、超快速上下線各1本を運休する。

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