MotoGP:レッドブル・リンク、2022年から2コーナーにシケイン追加。F1では使用せず

 オーストリアのレッドブル・リンクは、2コーナーにシケインを設置する改修を行い、2022年に開催されるMotoGPから使用すると発表した。

 レッドブル・リンクは、安全性とさらなる観戦の楽しみをもたらすために、四輪のFIA、F1をはじめ、二輪のFIM(国際モーターサイクリズム連盟)、ドルナスポーツなどの協力を得て2コーナーにシケインを設置することを決定した。

第5戦MotoGP決勝

 MotoGPでは2年連続で3コーナーでのクラッシュでレースが赤旗中断となった。2020年には2コーナーでの接触でマシンが3コーナーまで転がっていった。また、2021年には3コーナーでの転倒でコース上にマシンが残り、後続車が追突してマシンが炎上している。

MotoGP決勝、ペドロサとサバドーリが大クラッシュでマシン炎上。赤旗中断に/MotoGP第10戦スティリアGP

 安全性を考慮したこの改修により、緩やかな左カーブのターン2での転倒でターン3までマシンが飛ぶことを防ぐこと、右コーナーのターン3でバイクのスピードを下げることができ安全性を確保する。そして、レッドブル・グランドスタンドの前でのオーバーテイクが増え、よりエキサイティングなレースが展開されることになるようだ。

 コースの改修は2022年の二輪レースで使用できるように、11月から冬の間に行われ、レイアウトはふたつのバリエーションに増えることとなる。しかし、F1では現行のレイアウトで行われるため、シケインは使用しないという。

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