2連続フロントロウの小椋藍「多くのライバルがいるが、目標はもちろん表彰台」/MotoGP第11戦オーストリアGP

 8月14日、オーストリアのレッドブル・リンクで行われた2021年MotoGP第11戦オーストリアGP Moto2クラスの予選で小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)は3番手グリッドを獲得した。

 2018年から2020年までMoto3クラスに参戦し、今季はMoto2クラスにステップアップした小椋。1週前に同地で行われた前戦の第10戦スティリアGPでは予選で2番手となりMoto2クラスで初のフロントロウを獲得した。

 決勝レースでは上位を走り、終盤は2番手まで追い上げたものの、ロングラップペナルティにより順位を落とし5位でフィニッシュした。

 レッドブル・リンクでは2週連続でレースが行われるため、「来週のレースに向けての自信となりました。レースの中で、来週のレースのために改善が必要なことを見つけました」と第11戦オーストリアGPでの自信を見せた。

Moto2:小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)/2021MotoGP第11戦オーストリアGP

 そして、今週行われている第11戦オーストリアGPでは、初日に最速タイムを叩き出してMoto2で初の総合トップタイムをマークした。

 小椋は「初日はとても良いフィーリングでバイクに乗ることが出来ました。結果は良かったと思います。レッドブル・リンクは、予選の順位が重要となります」と初日のセッションを振り返った。

「今週末は、先週とは異なるタイプのタイヤを使っていますが、これが予選でのキーポイントになるでしょう。正しいタイヤ選択をして、最大限にその能力を引き出したいと思います」

Moto2:小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)/2021MotoGP第11戦オーストリアGP

 土曜日は午前のFP3で4番手タイムを記録。午後の予選では、ダイレクトでQ2に進出すると4周目に1分28秒802で暫定トップとなる。

 しかし、その後はタイムを上げることはできず、終盤にサム・ロウズ(Elf Marc VDS Racing Team)、ラウル・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)がタイムを更新。小椋は2週連続でフロントロウを獲得して、1列目3番手からスタートすることとなった。

2021MotoGP第11戦オーストリアGP Moto2 予選トップ3

 小椋は「今日の結果に満足しています。今朝のFP3で、改善を示せましたが、他の多くのライダー達は僕以上の改善を見せました」とコメントした。

「予選では、フロントロウ獲得を期待していませんでしたが、終わってみればとても良いラップタイムでした。明日のレース、多くのライバルたちがいますが、目標はもちろん表彰台に登ることです。頑張って走ります」

 第10戦スティリアGPでは予選・決勝ともに快走を見せた小椋。第11戦オーストリアGPでは表彰台の獲得またはMoto2での初優勝に期待がかかる。

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