17歳の原田美枝子 ヌード披露後に告白「抵抗はありましたが…」

少女らしさと大人の憂いが同居する美しさをたたえていた

【今週の秘蔵フォト】黒木瞳、宮崎美子、水沢アキらのように還暦を超えても驚異的な美貌を誇る女優は多い。62歳になった原田美枝子もCMでほほ笑む姿は若き日のように美しい。

「恋は緑の風の中」(1974年)のヒロイン役で映画正式デビュー。76年には「大地の子守歌」(6月)、「青春の殺人者」(10月)などの活躍が認められ、10代にしてキネマ旬報主演女優賞、ブルーリボン新人賞を受賞。特に「青春の――」はATG作品でも屈指の名作と評価が高い。

同年4月9日には新作「凍河」のPRのため本紙のインタビューを受けている。2か月に1作出演のすごいペースだ。同作品では17歳の初々しいヌードも披露しているが「抵抗はありましたが、ドラマの中の流れでは脱がなければいけなかったから…」と口をつぐんでしまった。

それでも「同年代の男の子には興味がない」と言い切り「このまま女優を続けていこうと思っています。結婚は30歳くらいじゃないですか。晩婚になるような気がします」と語っている。

少女の邪心のないひたむきさと、大人の憂いが同居する不思議な個性はすでに名女優の予感が漂う。原田は87年にロックバンドARBのボーカリストで俳優の石橋凌と結婚。お互い相通じる鋭い“ロック的”感性があったということだろうか。

長女の優河はシンガー・ソングライター、次女の石橋静河は女優として活躍中。原田も2020年に当時90歳の母親を描いた短編ドキュメンタリーを初監督するなど、映画への情熱は消えていない。

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