日本最速男がこの日も躍動した。巨人のチアゴ・ビエイラ投手（２８）が１５日の中日戦（東京ドーム）で２点リードの９回から救援登板し、打者３人を計８球で完ぺきに封じ込め、２５試合連続無失点とした。
ビエイラは先頭・福留を三飛、続く高橋周を一ゴロに打ち取ると、最後は代打・木下拓を１６２キロの速球で空振り三振にしてゲームセット。スタンドまで届くほどの喜びの雄たけびを上げ、その声量に後ろを守っていた坂本も驚き交じりの笑みをこぼしていた。
安定感光る投球を披露し、お立ち台にも挙がったビエイラ。「こういう接戦で自分が出るチャンスを作ってくれたチームメート、ファンの皆さんに感謝したいと思います。ありがとうございます」と開口一番に感謝の言葉を告げると、好投の要因については「『アキラメナイ、イチニチイチゼン』の結果だと思います」と、日本語を交えながら明かすなど、ファンサービスも見せた。
右腕の〝神対応〟はそれだけでは終わらない。インタビュアーが締めのあいさつを言いかけたところで「チョットマッテ！ チョットマッテ！」と〝待った〟。すると自ら「ジャイアンツファン、イツモアリガトウネ！」と満面の笑みでファンへの謝意を伝え、スタンドのＧ党を大いに沸かせた。
巨人ファンを愛し、愛される助っ人右腕が、後半戦もチームの守護神として躍動していく。
