エンゼルス・大谷翔平 足で魅せた!今季32度目のマルチ安打

5回、中前打を放つ大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)は15日(日本時間16日)に本拠地アナハイムでのアストロズ戦に「1番・DH」で先発出場し、初回に一塁内野安打、5回に中前打を放ち、今季32度目のマルチ安打をマークして4打数2安打だった。チームは3―1で逆転勝ちして同一カード3連敗を免れた。

初回先頭は快足で安打を稼いだ。相手先発は右腕マクラーズ。カウント1―2からの4球目、内角高めのシンカーを強打した。一、二塁間に飛んだ強烈なゴロを捕球した一塁手はあわてて、ベースカバーに入ったマクラーズへ。微妙なタイミングだったが、大谷のスピードを意識したのか、一塁ベースを踏むことができずに一塁内野安打となった。これで1番起用後6試合連続安打だ。

0―1の5回一死一塁は1ストライクからの2球目、内角のナックルカーブをライナーで中前へ運んだ。中堅手が三塁へ送球するのを見るや一塁を回ったところで加速して二塁へ滑り込んだ。記録は単打だが、ファンは大歓声だ。2試合連続、今季32度目のマルチ安打をマークした。続くフレッチャーの遊ゴロの間に三走が生還。同点劇を演出した。

2回二死満塁は初球の外角ナックルカーブは明らかなボールだったが、ストライクのコール。この判定で惑わされたか2球目、3球目の低めのナックルカーブにバットが空を切り、空振り三振に倒れた。

2―1の7回一死無走者は3番手の右腕ハビエルと対戦。カウント1―2からの4球目、外角高めの95・1マイル(約153キロ)の直球に空振り三振だった。ファン期待の40号は出なかったが、メジャートップクラスのスピードで喜ばせた。復調気配の大谷は17日(同18日)から5都市を回る10試合の遠征に出る。アナハイムに戻ってくる27日(同28日)まで何本積み上げているか。

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