【新型コロナ】16日の川崎市 90代と40代の男性死亡、505人感染

川崎市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、川崎市は16日、横浜市に住む90代男性と川崎市宮前区に住む40代男性の2人が死亡したと発表した。新たに感染が確認されたのは10歳未満~90代の男女505人で、中等症4人、軽症1人、無症状か軽症かが判明していない500人を調査中としている。感染経路不明は377人だった。市発表の死亡者は累計196人、感染者は2万6584人となった。

 川崎市によると、死亡した90代男性は今月6日に発熱、市内の病院で陽性が判明した。入院して治療を続けたが、13日午後3時半ごろに死亡が確認された。

 40代男性は発熱とせきの症状があり、11日に市内医療機関を受診して陽性が判明した。軽症のため自宅療養していたが、13日午後11時ごろに家族が様子を見たところ、意識消失状態だったため、救急要請した。男性は午前0時20分ごろ、搬送先の病院で死亡が確認された。

 13日午後3時ごろに市保健所の担当者が電話で体調を確認した時は、男性から「息苦しさやのどの違和感はあるが、解熱剤を服用しており、熱は37度を切る。食欲はない」との回答だった。

 また、職員と入居者計13人の感染が確認され、クラスター(感染者集団)と認定されていた川崎市川崎区の特別養護老人ホームで、新たに50代男性職員の感染が確認され、施設関連の感染者は計14人となった。

 新たに確認された感染者の年代は20代が153人で最多、30代が94人、40代が76人、50代が60人、10代が57人、10歳未満が32人、60代が16人、70代が13人、80代が3人、90代が1人だった。

 居住地別では川崎区74人、宮前区73人、高津区68人、多摩区52人、中原区42人、幸区30人、麻生区26人、横浜市103人、藤沢市13人、横須賀・大和・海老名市が各2人、相模原・平塚・綾瀬市が各1人、東京都内12人、千葉県2人、静岡県1人だった。

 感染経路が分かっている人のうち、家庭内感染は116人、陽性者の接触者は12人だった。

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