「医療崩壊は迫っている」神奈川県の緊急酸素投与センター、看護師が訴え

車いすで患者を運び込む緊急酸素投与センターの関係者=16日午前、横浜市中区(代表撮影)

 新型コロナウイルス感染者の急増に伴い、県が横浜市中区に整備した応急拠点「緊急酸素投与センター」で対応に当たる看護師が16日、報道各社の取材に応じた。センターでは入院が必要とされながら、搬送先が決まらない患者を一時的に受け入れている。看護師は「明らかに入院が必要な患者さんも運び込まれている。医療崩壊は迫っていると日々感じる」と訴えた。

 横浜市中区の拠点は24床あり、7日から稼働。16日正午時点で自宅や宿泊施設で療養していた患者らが累計で37人入所し、大半が40~50代だった。病床の逼迫ひっぱくによって搬送先の決定まで時間がかかることもあり、最も多いときには同時に12人が入所していたという。

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