長崎IR次点オシドリ 審査参加は「継続」

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致を巡り、IRを設置・運営する事業者を選ぶ県の審査で次点となった企業グループ「オシドリ・コンソーシアム」は16日、長崎新聞の取材に対し、審査への参加は「継続する」と明らかにした。オシドリ側は6日に「選定が倫理的かつ公平公正に実施されない限り参加を取りやめる」と発表し、撤退を示唆していた。
 オシドリは香港や米国の企業などで構成。取材に対し、選定の問題点について、「到底認められない背面調査資料を基に(長崎県から)辞退を迫られた」と主張した。事業者が確定するまで審査への関与は継続するが、「(IRの)開発・運営の不合理な条件の改善と倫理的な選考過程が確実に実行されることが条件」と強調。県への情報公開請求などを進めているとした。
 県IR推進課は「募集要項にのっとり公平公正に審査した」としている。
 県は10日、審査結果を発表。オーストリアの国営企業関連のグループ「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」と基本協定を結びIR誘致を目指すとした。協定が締結できなかった場合は次点のオシドリと交渉する。


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