エンゼルス・大谷翔平は4打数無安打で40号お預け 連続試合安打は6でストップ

大谷の40号はお預けに(ロイター=USA TODAY Sports)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)は16日(日本時間17日)に敵地ニューヨークでのヤンキース戦に「1番・DH」で出場し、4打数無安打2三振で、連続試合安打は6で止まった。打率2割6分9厘。全米注目のコールとの対戦は右翼へ大飛球を放つも3打数無安打だった。チームは1―2で敗れた。

野球の神様に導かれたかのような最高のシチュエーションだった。舞台は聖地ヤンキー・スタジアム。相手先発はメジャーを代表するエース右腕のコールで、悪天候で中止となった7月1日(2日)の代替試合として行われたこの日は、偶然にも元祖二刀流ベーブ・ルースの命日だった。

初回先頭で打席に立つと盛り上がりは早くも最高潮だ。初球は真ん中高めの98・8マイル(約159キロ)の直球を豪快に空振りするとどよめきが広がった。直球を高め、チェンジアップを低めと高低を使ってカウント2―2とされると5球目、外角高めの99・1マイル(約159・4キロ)の直球にバットは空を切った。

2度目の対戦は1―2の3回一死無走者だった。カウント1―2から真ん中低めのチェンジアップをすくい上げるも平凡な右飛だった。

球場が騒然となったのは6回先頭だ。カウント1―2から外角の直球、外角のチェンジアップをファウルして迎えた6球目、内角高め98マイル(約158キロ)の直球をフルスイング。コールは〝やられた〟とばかりに足を振り上げ、大谷は確信したかのように目で追った。同点弾か。ヤンキースファンは悲鳴だ。高々と上がった打球速度108・6マイル(約175キロ)の飛球はフェンス手前のアンツーカーで右翼スタントンが捕球した。ひと伸び足りなかった。

8回二死無走者は2018、19年に中日でセットアッパーとして活躍した4番手の左腕ジョエリ・ロドリゲスと対戦。カウント2―2からの5球目、外角低めのシンカーを見送るも判定はストライクだった。

今年最後のヤンキー・スタジアムで40号がお預けとなったのは残念だが、17日(同18日)からは敵地デトロイトでタイガースと3連戦が待っている。エンゼル・スタジアムで対戦した6月17日(同18日)からの4連戦では4発放っており、相性は良い。仕切り直しだ。

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