森保監督がW杯最終予選に向けて招集の難しさを指摘 東京五輪組の体調を心配

オンラインで取材に応じる森保監督

日本代表の森保一監督(52)が、9月から始まるカタールW杯アジア最終予選に向けて、東京五輪組のコンディションに不安を示した。

日本は9月2日にオマーン戦(吹田)、7日に中国戦(アウェーで場所未定)に臨むが、指揮官が気をもんでいるのが激闘を終えたばかりの東京五輪代表の選手たちだ。

17日にオンラインで取材に応じた森保監督は「五輪からA代表に移ってプレーする選手のコンディション状況が心配になるところ。五輪に向けて長期間拘束されて、制限のある生活をずっとして、ハードな6試合をこなした。メンタル的にもフィジカル的にもどうかなと。リフレッシュできているか」と指摘。五輪組はまともにオフを過ごしておらず、超過密日程の大会を終えてすぐさま所属クラブに戻ってプレー。さらに間を置かずに最終予選が始まるため、体調面の不安は拭えない。
「チームに戻って試合に出ている選手たちの様子を見るとしっかり回復して試合に臨んでいると確認できた。他の選手もそうであってほしい」と現状では目立った影響はないが、今後は疲労など状態を慎重に見極めながら選考を進めていくことになる。

また、最終予選は新型コロナ禍や不安定な中東情勢などから開催地が流動的。日本は同組のオーストラリアがホーム試合を中立地開催にするほか、7日に対戦する中国もいまだ開催地を決定できていない。

「中立地が多かったり、日本はホームで戦わせてもらうと聞いて準備を進めているが、コロナ禍でどう変わっていくか。何が起きても冷静に対応していきたい。最善の準備をしていくことに変わりはない」と様々なケースを想定しながら準備を進めていく構えだ。

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