焼き鳥をメインとする居酒屋「鳥貴族」を運営する鳥貴族グループの新ブランド「TORIKI BURGER」(23日から)のプレス発表会が17日に都内で行われた。
同ブランドは国産食材100%を掲げるチキンバーガーの専門店。鶏肉や野菜などの生鮮食材のほか、バンズに使われる小麦も国産だ。
株式会社TORIKI BURGERの取締役・富砂正洋氏は「コロナ禍では居酒屋の運営や集客が難しくなっている。一方で、ファストフード店はコロナ禍にも関わらず売り上げが好調。また、海外では今チキンバーガーが大流行している。ここに着目して新ブランドの立ち上げに踏み切った」と明かす。
記者は「焼鳥バーガー~てりやき~」を実食。鶏もも肉1枚が挟まれており、食べ応えは十分。ソースも焼き鳥のタレをふわふわのバンズに合うようにアレンジされたもので、レタス、マヨネーズとの相性も◎。つけあわせのポテトもじゃがいもの風味が感じられるもので、ひとつひとつの素材のこだわりが感じられた。
ハンバーガーの人気メニューのほかに、プリンやエッグタルトなど卵を使ったスイーツにもこだわり、まずは10代~20代の女性の集客を目指していく。
焼き鳥をメインに提供してきた同社がファストフード業界に参入することは異例であるが、そもそもコロナ禍で酒類が提供できなくなった居酒屋業界は大打撃を受けている。居酒屋チェーンの「ワタミ」は唐揚げ専門店や焼き肉店へ、「庄や」などを展開する大庄は定食屋へと生き残りをかけた業態転換が活発になっている。