【17日】長崎県内 最多104人コロナ感染 長崎市役所などでクラスター

17日発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況 (16日午後7時現在)

 長崎県などは17日、県内9市5町で計104人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日当たりの感染者公表数が100人を超えたのは初めて。これまでは今月12日公表の74人が最多だった。長崎市役所や五島市の自動車学校、対馬市の中学校で新たなクラスター(感染者集団)が発生した。
 長崎市では、17日までに市役所本館5階フロアに勤務する市職員6人の感染が判明。市によると、感染した職員はいずれも大雨に伴う災害復旧業務に当たっており、現場に向かうため公用車に同乗したり、職場に一緒に詰めたりしていた。不特定多数の市民との接触は確認されておらず、他部署からの応援で業務への支障はないという。市は同じフロアで業務上のやりとりがあった職員約80人を検査する。
 五島市の五島自動車学校は同日、運転免許合宿で学校の宿泊施設で生活していた県外からの教習生6人が感染したと公表した。同校によると、入校前に抗原検査や問診検査を実施し、全員問題はなかったという。9日に1人、15日に2人、16日に3人の感染が判明。このうち3人は同部屋だった。職員34人と合宿教習生39人は検査結果待ち。18日には通学する教習生18人の検査を予定している。16日から休校している。
 対馬市の市立中では17日公表分までに職員3人と、同じ部活動の生徒3人の感染が分かった。
 佐世保市では60代男性団体職員と同居家族5人の計6人が感染。クラスターが起きていた市内事業所関連では、新たに20代男性会社員の陽性が明らかになり計7人となった。
 長崎市の県警察学校では、20代男性学校生の陽性が判明し、感染者は計12人に拡大。2日から休校しており授業再開の見通しは立っていない。
 このほか、20代の男性県職員2人、南島原市の40代男性市職員も感染。いずれも市民と直接接触する業務ではなかったという。陸上自衛隊相浦駐屯地に勤務する20代男性自衛官の感染も分かった。

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