河川の増水「見える化」 秦野市、ホームページで情報公開

秦野市のホームページでは、水位計から得られる水位などをグラフにして公開している(同市提供)

 大型台風や局地的豪雨で発生する河川増水の状況を「見える化」し、市民の避難行動などに役立ててもらおうと、神奈川県秦野市は、水位計や監視カメラで得られる情報を市ホームページで公開している。現場の状況が離れた場所からでも迅速かつ正確に把握ができ、住民の避難に対する意識向上につなげる狙いがある。

 市は7月からホームページで、葛葉川や金目川など市内7カ所に設置した水位計の情報やカメラの画像を3時間おきに公開。豪雨などで河川の水位が一定以上を超えると、5分ごとに更新頻度を上げる。

 市防災課の杉田佳一課長は「市民誰もが危険を察知できるようになる。避難するのに必要な時間や経路の確認など、市民が安全な行動を取れる判断材料になれば」と期待を寄せている。

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