第103回全国高校野球選手権大会(甲子園)第6日の19日、第3試合は京都国際(京都)が前橋育英(群馬)を1―0で下した。ともに4安打と投手戦となった一戦。試合を決めたのは、京都国際の4番・中川勇斗捕手(3年)だった。2回、左翼席中段まで運ぶ決勝ソロ。「森下が調子がよくない中で一生懸命投げていた」。2年生エースをリードする扇の要らしく、勇気を与える一振りだった。
森下はカットボールとスライダーを効果的に使い、10奪三振。エースらしく要所を締めて、主砲の一発で奪った虎の子の1点を130球の熱投で最後まで守り抜いた。
中川は試合後「春は出ることが目標だったが、夏は勝つことが目標に変わっている」と次戦を見据えた。センバツに続いて夏の甲子園初出場で初勝利。春はかなわなかった2勝目を、貪欲に狙っている。