中国の軍事衛星、ロシアのロケット残骸と衝突し粉々に? 米宇宙紙が報じる

中国の軍事衛星「雲海1号02星」がロシアのロケット残骸と衝突して粉々になり、37の欠片になったとの報道が出ている。

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2019年9月に打ち上げられた雲海は、去る3月18日に宇宙で粉々になったが、これまで事故の原因が明らかにされなかった。雲海衛星がロシアのロケットの残骸と衝突したことが事実であれば、12年ぶりに宇宙での最大規模の衝突事故で記録される。

宇宙科学の専門媒体であるスペース・ドットコムは19日(現地時間)、ハーバードスミソニアン天体物理学センターのジョナサン・マクドウェル博士が米国連邦宇宙軍の最新の資料を分析した結果を引用し、雲海衛星とロシアのロケット残骸が衝突した可能性が高いと報じた。

スペースドットコムの当該記事キャプション

マクドウェル博士は、米宇宙軍が最近更新した地球の軌道残骸リストから、1996年にロシアが打ち上げた「ゼニト-2」ロケットの残骸に「衛星と衝突した」という説明がつけられた点に注目した。

10~50㎝サイズのロシアのロケット残骸は雲海衛星が事故に遭った日、約1㎞の距離を置いて通過したと記録されていた。マクドウェル博士は、「雲海衛星とロケットの残骸が弾丸より速い速度で飛行した点を考慮すると、1㎞は誤差の範囲内の距離でお互いに衝突した可能性は十分ある」と述べた。

現在までに、宇宙で発生した最大規模の衝突事故は、2009年2月にロシアの故障した軍事衛星コスモス-2251がシベリア上空で、イリジウム社の通信衛星「イリジウム33」通信衛星と衝突した事件である。

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