長崎市 観光施設の休止期間延長 運動施設も一般利用停止

 長崎市の田上富久市長は19日、臨時会見を開き、新型コロナウイルス感染拡大に伴う県独自の緊急事態宣言が出されたことを受け、現在実施している市内観光施設の休止期間を、9月6日まで延長すると発表した。さらに運動施設も一般利用を停止する。
 現在、休館しているのはグラバー園や長崎原爆資料館、長崎ペンギン水族館など、県外からの利用者が多く見込まれる35施設。これに加えて、スポーツを通じた感染が広がっているとして、体育館やプール、テニスコートなど30施設は、全国大会に向けた練習を除き、9月6日まで利用を停止する。
 市民が利用する図書館や公民館などの公共施設は引き続き開館するが、利用時間を短縮する方針。
 一方、市役所本館5階でクラスター(感染者集団)が発生したことについて、田上市長は「市民に心配をおかけし申し訳ない」と陳謝。市役所の出入り口16カ所全てに検温機能付き手指消毒器を設置するほか、公用車への乗車を最大2人までに制限するなど、予防策を徹底すると強調した。

© 株式会社長崎新聞社