千葉真一さん、幻の五輪秘話 同期の体操メダリスト語る「五輪選手になれると思っていた」

2013年の千葉真一さん

俳優の千葉真一さん(享年82)の訃報を受け、体操界からも追悼の声が上がった。

千葉さんは木更津一高時代に器械体操で全国優勝を果たし、日体大に進学。2年時にケガで体操を辞め、俳優の道へ進むことになったが、体操選手としての実力は相当のものだったという。

日体大時代の同期で1964年東京五輪の体操女子団体銅メダル・千葉吟子さん(82)は突然の訃報に「とにかく残念。コロナが終わったら同期会をやろうって言っていたのに。とても寂しいです」としんみり語った。日体大時代について「彼とは1年半くらいしか関わっていないですが、男性なのに柔らかくて、とても素敵な演技でした。当時、同期のみんなは彼が入学した時からオリンピック選手になれるって思っていました」と振り返った。

64年の東京五輪で銅メダルを獲得している吟子さんは、その4年前の1960年ローマ五輪にも出場。千葉さんは当時大学4年生で、ケガさえなければ一緒に出場していた可能性もある。その後、銀幕のアクションスターとして羽ばたいたが、吟子さんは「体操での経験も生かされたんじゃないですか」。また、当時の〝女性人気〟については「すごくハンサムでしたし、皆さんの憧れ。(周りの)女性は密かに気持ちを寄せてたんじゃないですかね」と回想した。

イケメン俳優として名をはせる長男の新田真剣佑、次男の真栄田郷敦。〝モテモテDNA〟はしっかりと受け継がれたようだ。

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