笑福亭仁鶴さん死去 84歳 NHK「生活笑百科」などテレビでも活躍

笑福亭仁鶴さん

落語家・笑福亭仁鶴さん(本名・岡本武士さん)が17日、骨髄異形成症候群のため、大阪府内の自宅で亡くなった。84歳だった。特別顧問を務める吉本興業が発表した。葬儀・告別式は近親者で執り行われた。お別れの会などの予定はないという。

仁鶴さんは上方落語界の存在を全国に広め、以後、長きにわたり上方落語界の発展に尽力。多数のタレントが劇場にとどまらず、テレビやラジオなどさまざまな場所で活躍できる吉本興業の礎を築いた「中興の祖」だった。

1985年に始まったNHKの法律バラエティー番組「生活笑百科」では30年以上司会を務め、「四角い仁鶴がまぁーるくおさめまっせ~」のセリフで、長きにわたりお茶の間に親しまれた。

元吉本新喜劇女優で、50年間連れ添った妻の隆子さんと2017年に死別。近年は公の場から離れ、18年の京都国際映画祭でのあいさつが、公の場所での最後の姿だった。

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