立民が“コロナ妊婦”の病床整備求める「早産リスク高い」 カナダ医療誌では「影響なし」

立民の山井和則衆院議員

立憲民主党は20日、田村憲久厚生労働大臣(56)に対し“コロナ感染妊婦”の病床整備を求めた。

17日、千葉県柏市の自宅で新型コロナウイルスに感染した妊娠29週の30代女性が、入院受け入れ先が見つからずに自宅で早産し、男の赤ちゃんが死亡した事案が起こり、全国に衝撃を与えた。

立民は妊婦の急変に対応できるよう、対応可能なNICU(新生児特定集中治療室)や妊婦専用の病床等を確保し、受け入れマニュアルなどを地域ごとに策定するよう自治体に要請。地域の産婦人科医、救急スタッフ、妊婦に周知することなどを速やかに講じるよう政府に訴えた。

山井和則衆院議員(59)は「今回のことで妊婦さんの早産のリスクが高いことがわかった。犠牲者が出たんだから、自治体の判断でワクチン接種優先できますよ、じゃなくて国の方針として妊婦さんは優先接種対象に追加するようお願いした」と述べた。

一方で、カナダの小児科医はコロナ感染によって早産、死産の発生率に「変化はない」という論文をCMAJ(カナダ医療雑誌)に提出、掲載された。

どちらにせよ、同じ悲劇を繰り返してはならない。

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