第103回全国高野球選手権大会(甲子園)第7日の20日、第4試合は敦賀気比(福井)が日本文理(新潟)を8―6で下した。実力校同士の「北信越対決」は、両チーム合わせて30安打。相次ぐ順延で互いに実戦感覚が不安視されたが、ともに自慢の強力打線が活発だった。
初回に先制して迎えた2回に、6安打を集めて一挙5得点。序盤に奪った大量リードが結果的には効いた。中盤以降に日本文理の猛烈な追い上げを食らったが、主戦の本田(3年)と2番手・吉崎(3年)の継投でしのいだ。
最終的には2点差での勝利に東監督は「(投手も野手も)県大会から間隔が空いて調整は難しかった。実戦感覚というところで心配もあったが、打線は積極的に頑張ってくれた」と表情は終始厳しかった。
初戦で16安打もさすがだったが、犠飛で大事な先制点を奪い、終盤の要所できっちり犠打を決めきるなど「強さ」を印象づけたゲームでもあった。勝って兜の緒を締める――。北陸の雄が頂点を目指しスタートを切った。