〝神童〟ウーデゴールのアーセナル移籍でハーランド争奪戦の勢力図も劇変か

ウーデゴール移籍の影響は(ロイター)

イングランド・プレミアリーグのアーセナルは20日、スペイン1部レアル・マドリードからノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴール(22)を完全移籍で獲得することに合意したと発表した。英紙「サン」は移籍金3000万ポンド(約45億円)+ボーナス400万ポンド(約6億円)と伝えている。

ウーデゴールの完全移籍によって来夏に想定されるドイツ1部ドルトムントのノルウェー代表エーリングブラウト・ハーランドの大争奪戦にも影響が及ぶのは避けらない。

ハーランドは〝兄貴分〟として慕うウーデゴールと親交が深く、Rマドリードもスーパーストライカー獲得の〝切り札と考えていたほどだ。

実際に昨季ウーデゴールがアーセナルにレンタルされた際、複数のスペインメディアはハーランドがRマドリードにへ移籍する条件として〝兄貴〟と一緒のプレーを望んでいると報道。また同「デフェンサセントラル」は、ウーデゴールの完全移籍でRマドリードのハーランド獲りの影響について報じていた。

同メディアは、Rマドリードはハーランド獲りに〝支障がない〟と判断していると伝えていたが、これまでハーランド争奪戦でほとんど名前の上がっていなかったアーセナルもウーデゴールの存在を盾に積極参戦するのは間違いない。来夏に向けてライバルが増えたといえる。

スペイン1部バルセロナがアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロの獲得でリオネル・メッシの残留を画策していたように、キーマンとなるウーデゴールの移籍がハーランド獲得レースを混迷させそうだ。

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