シーソーゲームを制した。第103回全国高校野球選手権大会(甲子園)は22日に第9日を迎え、第2試合で4年ぶり3度目出場の神戸国際大付(兵庫)が高川学園に4―3で逆転勝ち。創部以来初めてとなる夏の甲子園2勝を挙げ、3回戦進出を果たした。
先発マウンドに立ったエース右腕で3番の阪上翔也(3年)が投打で奮起した。初回一死二塁で迎えた第1打席、右翼へ豪快な先制の2ラン。7回には代打・勝木(3年)が同点打を放つと、二死二塁から左翼へ勝ち越しの適時打を叩き出し、自らの投球を勢いづけた。
投げては5回こそ2本の長短打を浴びて逆転を許したが、スライダーやスプリット、カーブなど多彩な変化球もまじえながら最後まで踏ん張った。終わってみれば143球の力投で6安打4四死球3失点、8奪三振の完投勝利。バットでも2安打3打点とインパクトを残した。
試合後の阪上は先制2ランについて「甘い球をしっかり振っていけたので逆風でも入っていけたと思う」と述べ、投球内容には「途中打たれたけれども、最後まで踏ん張れてよかった」と振り返った。
青木尚龍監督も「〝最後まで行ったらええわ、行けるところまで行ければ〟と。バッターをしっかり見て投げれたんじゃないかと思う」と白熱の攻防を制したエースの熱投をたたえた。