【パラアーチェリー】上山友裕「『応援してきてよかった』と言ってもらえる大会に」リオからフォロワー4倍

入村会見を行ったパラリンピックアーチェリー日本代表(代表撮影)

東京パラリンピックのアーチェリー日本選手団が22日、都内で選手村入村会見を行い、男子リカーブの上山友裕(33=三菱電機)が「『応援してきてよかった』と言ってもらえるような大会にしたい」と意気込みを語った。

2016年リオ大会では7位入賞。今大会、表彰台の頂点を目指す上山は「この日本のすごい暑い気候に耐えれるぐらいの体力(面の強化)をメインにやってきました。(練習では)本数を増やして、300本から500本のペースで打てるように調整してきました」と自信を見せる。

ただし、上山がかねて目標に掲げていた「満員の観客で金メダル」は、無観客開催によって実現できなくなった。それでも「オンラインとかテレビの中継とかでもし僕らのリカーブの試合をやっていただけるのであれば、その試合を見ていただいて、1試合、1試合、1射、1射皆さんに緊張と感動を与えられるように頑張っていきたい」と気合十分だ。

周囲の期待も刺激になっている。自身のツイッターのフォロワーが「リオ(大会)の前は1000人もいっていなかったのが、今は4000人を超えている」と明かし「そういった人たちにこのパラリンピックを見ていただいて『応援してきてよかった』と、そう言ってもらえるような大会に僕はしたいなと思っています」と力を込めた。

また、女子リカーブの重定知佳(38=林テレンプ)は本番に備えて「健常者と一緒に打つ機会を増やしたり、健常者が出られる大会に参加するとか、風が苦手なので風の練習をしたりとか、そういう取り組みをしてきました」。岡崎愛子(35)は自身がソフトボール経験者であることから「(五輪は)全試合見ました。上野(由岐子)投手や後藤(希友)投手の1球、1球気持ちのこもった投球を見ていて、私も1射、1射丁寧に打ちたいなと思いましたし、練習にすごく熱が入りました」と話した。

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