【夏の甲子園】不戦勝で24日初戦の智弁和歌山が聖地練習 中谷監督「ぶっつけ本番のような形」

相次ぐ延期や不戦勝で特別に練習が認められた智弁和歌山ナイン

智弁和歌山が23日、初戦を前に甲子園練習を行った。第103回全国高校野球選手権大会(甲子園)第10日目の第1試合・大阪桐蔭対近江戦の終了後、約30分間にわたって実施した。投手陣がマウンドから投球練習を行い、野手陣は時間の多くをノックに費やすなどしてグラウンドの感触を確かめた。

19日の初戦で対戦する予定だった宮崎商が新型コロナウイルス感染のために出場を辞退。同校は夏の甲子園で史上初の不戦勝となったため、ここまで甲子園でプレーする機会がなかったことから特例として練習日が設けられた。

練習終了後、中谷仁監督は「甲子園の雰囲気を味わうことができたので、非常にありがたい時間になった」と感謝の言葉を口にした。

大会第11日目の24日、第2試合で相まみえる高松商(香川)との3回戦が今夏の甲子園での初戦。しかしチームは和歌山大会決勝が行われた7月27日を最後に1か月近くも実戦から遠ざかっている。ここまで大会は相次ぐ悪天候の影響を受け、史上最多となる7度の順延を強いられていることもその大きな要因だ。

指揮官は「正直、チーム状態がいいのか、悪いのか、よく分からない」としながらも「ただバッティング、ピッチングはそんなに悪くないとは思う。ぶっつけ本番のような形になるが、選手を信じて頑張っていきたい」と前向きにコメントした。

主将の宮坂(3年)も「甲子園で練習をやらせていただき、全員が新鮮な空気を吸って本当にやってやろうという気持ちが強くなった」と目を輝かせていた。

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