韓国紙「中韓修交30年も...深刻な対立共存」「絶え間ない侵略を中国から受けた」

韓国紙が中国との関係に警戒を示す記事を掲載している。

天地日報は22日、韓国科学技術院のパク・クァンス諮問委員の寄稿文「近くても遠い大陸中国に対する理解」を掲載し、国交正常化29周年を迎えるが「深刻な対立危機も共存する」と警戒感をあらわにした。

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パク諮問委員は、「29年が経った今、中国は、別の自治国家である香港を英国から移譲、自国に帰属させ、国連安全保障理事会常任理事国に格上げされ拒否権を行使することができる権利を有するなど大国に成長した」とし、外国企業との合弁を通じた新興産業都市の育成などの努力を通じて急激な発展を遂げた中国は「世界で2番目に大きな経済国に成長した」と評価した。

その上で、「韓国も中国を通じて多くの工業製品を輸出しており、手頃な価格の農水産物を含む多数の製品を輸入するなど、韓国と中国は経済的に共生関係である」と指摘。

しかし、2016年7月に韓国が安全保障のためにサードミサイル(高硬度ミサイル迎撃システム)の導入を発表すると、中国政府が報復として韓国企業の営業を直接または間接的に妨害し、「数千億ウォン(数百億円)規模の経済的損失を負わせた」ことや、「韓国人の中国の入国ビザ審査が強化され、中国の入国を拒否された」「何よりも、中国の観光客の入国を禁止して、国内の観光は大きな被害を被った」ことなどを挙げた。

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パク諮問委員は、「歴史的に三国時代から、韓国は絶え間ない中国の侵略を受けた」とし、「中国は、私たちに屈辱的な歴史を二度も抱かせた。清の時代の朝鮮侵略と、朝鮮戦争当時に南北統一の希望を逃したこと」であると言及。パク諮問委員は、「韓国が、中国の直接または間接的な支配から外れたのは、高句麗が唯一である」と指摘した。

中国との国交正常化後30年間、「中国政府と友好関係を維持しながらも、見方によっては、深刻な対立危機も共存する」というパク諮問委員の見方だ。

パク諮問委員によると、国連の北朝鮮長距離ミサイルと核に対する強い制裁にも、「中国は北朝鮮を永遠の伴侶と思い国連に協力する真似だけ出して、実質的には、北朝鮮の経済に協力を継続している」と主張した。

続けて、「現在、習近平中国国家主席は10年周期で変わる政権交代の正統性を無視して、長期執権の道を開くよう法を改正したので、韓国もこれに対する長期的な取り組みが必要である」と述べている。

韓国の全経連(全国経済人連合会)は23日、韓中国交正常化後の30余年の間に、韓中の経済競争力の変化を比較分析したところ、ほとんどの経済指標で中国は爆発的に成長し、韓国を追い越したと発表している。

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