厚木市は23日、同市立病院(同市水引)の新型コロナウイルス患者の病床を、24床から44床に拡大すると発表した。30日から実施する。
市によると、8月に入ってからコロナ感染者の入院調整に時間がかかるケースが増え、入院治療が必要な患者が自宅療養を余儀なくされる状態もあり、増床を決めた。
酸素吸入などは個室しかできないため、現在6床の個室は満床になることが多かったが、増床により個室を増やす。
23日の記者会見で小林常良市長は「災害といえる危機を乗り越えるため、厚木市の意志を示し増床を決めた」と説明した。
また小林市長は、新型コロナ感染防止対策の要望書を20日、黒岩祐治知事宛てに提出したことを明らかにした。県に対して▽抗体カクテル療法を県内の宿泊療養施設でも実施▽県央地域への緊急酸素投与センターの開設▽市内の自宅療養者の情報提供─など4項目を求めた。