衆院選 長崎 4区支部役員会開催へ 自民公認問題 北村氏、答弁など釈明

 次期衆院選長崎4区の自民党の公認候補を巡る問題で、立候補を予定する党現職で前地方創生担当相の北村誠吾氏(74)=7期目=は23日、西海市区選出の県議で前議長の瀬川光之氏(59)の公認を求める同市の3地域支部長に、閣僚時の不安定な国会答弁などについて釈明し、衆院選への協力を要請した。3支部側は瀬川氏の公認について党県第4選挙区支部(支部長・北村氏)の役員会で速やかに協議するよう求め、北村氏は役員会開催を了承した。
 長崎市内で北村氏と3支部長のほか、党県連の古賀友一郎会長と山本啓介幹事長も出席して非公開で会合が開かれた。
 複数の出席者によると、北村氏が冒頭約30分、3支部側から指摘された国会答弁や大臣引き継ぎ式での「ほら吹いた」発言について釈明し、これまでの説明不足を陳謝した。だが3支部側は昨年秋に候補の再考などを党県連に求めた後の経緯も踏まえ、瀬川氏の公認を求める事態に至ったなどとして、第4選挙区支部の役員会で協議するよう要請したという。
 北村氏は会合後、記者団に対し、役員会は自身の選挙態勢を議論する場との姿勢を示しつつ、瀬川氏の公認についても役員の意見を聞く考えを示した。3支部長の1人は「速やかに役員会を開催することは確認できたと思う。瀬川氏の公認についても議論しなければ、何のための役員会か分からなくなる」と話した。

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