大相撲秋場所(9月12日初日、東京・両国国技館)に向けた合同稽古が24日、国技館内の相撲教習所で行われた。関脇高安(31=田子ノ浦)は関取衆との申し合い稽古で10番取って全勝。稽古後は「もうちょっとやりたかったけど」と話しつつ、精力的に汗を流した。
先場所は直前の先月1日に急性腰痛症を引き起こしながらも3日目(同4日)から強行出場。しかし、7勝6敗2休と満足いく結果とはならなかった。それだけに「先場所、ちょっとうまくいかなかったのでね。それを踏まえていい体のつくり方をしっかり考えて、初日までつくっていきたい」と力を込める。
合同稽古の4日間は「いろんな力士と体を合わせていい感覚をつかみたい。あと、体力の向上。それがテーマ」。関取衆との稽古で状態を確認し、腰の不安を解消して秋場所を迎えるつもりだ。
一方、前日23日の稽古中に談笑する場面が目立ち、春日野親方(59=元関脇栃乃和歌)からカミナリを落とされた大関正代(29=時津風)の姿はなかった。同日の稽古では高安との三番稽古で左腕を痛めるそぶりを見せていた。