智弁和歌山が8強進出 4番・徳丸「次はもっともっと振ってビビらせる」

智弁和歌山・中西聖輝

第11日第2試合では強豪の智弁和歌山が登場。高松商(香川)を5―3で退け、13年ぶりの夏8強入りを果たした。

3回に角井(3年)の適時打で先制すると、続く4番・徳丸(3年)の適時二塁打、さらに岡西(2年)も中犠飛で続き、3点を先取。5回にも追加点して試合を優位に進めた。エースの中西(3年)は6回に浅野(2年)に一発を浴び、9回には守備の乱れもあって2点差に詰め寄られるが、二死一、二塁の場面で中西から伊藤(3年)にスイッチ。伊藤が1球で追撃を断った。

中谷監督は「バッテリー中心に守ってくれた。中盤は淡々とした攻撃になったが、試合全体で言うと理想の点差、展開になった」と振り返った。宮崎商の辞退による不戦勝でこの日が初戦。7月27日の県大会決勝以来、約1か月ぶりの実戦だったが「最善の努力を積み重ねてきた、相手、日程が決まらなくても入れ込みすぎず、リラックスして生活するようにしていた。決まってからギアを入れ直した」とチームに動揺はなかったとした。

1年生から4番を打つ徳丸はこの日は5打数1安打1打点。まだまだ納得いかないようで「試合勘より、自分の技術力不足や気持ちの面が出た。4番としてもっともっと振って、ビビらせる」とはやる気持ちを抑えきれない様子だった。

次戦は一転して中1日で準々決勝の舞台。宮崎商の思いも背負い、悲願を目指す。

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