【新型コロナ】24日の川崎市 基礎疾患ない50代男性死亡、380人感染

川崎市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、川崎市は24日、50代男性1人が死亡し、10歳未満~90代の男女380人の感染が新たに確認されたと発表した。255人の感染経路が不明。市発表の死者は累計207人、感染者は3万1272人となった。

 死亡した男性は多摩区在住。7月27日にせきや頭痛の症状があり、28日に市内医療機関を受診して29日に陽性が判明した。軽症で自宅療養していたが、8月4日に医療機関に入院。その後も転院して治療を続けたが、23日に新型コロナウイルス感染症肺炎で死亡した。市によると、男性に基礎疾患はなく、ワクチンは接種していなかった。

 また、市内の大学の運動部の寮で10~20代の男子学生8人の感染が確認された。この寮では21日にも1人の陽性が判明しており、感染者は計9人となり、市は新たなクラスター(感染者集団)が発生したとみている。

 新たに確認された感染者の年代別は、20代が113人で最多、40代が72人、30代が65人、50代が50人、10代が48人、10歳未満が15人、60代が9人、70代が4人、80.90代が各2人だった。

 居住地別では川崎区59人、多摩区51人、中原区49人、幸・宮前区が各40人、高津区が38人、麻生区が28人、横浜市が48人、藤沢市は6人、茅ケ崎市が3人、相模原・横須賀市が各2人、鎌倉・大和市が各1人、千葉県と千葉市が各1人、東京都内は10人だった。

 感染経路が分かっている人のうち、家庭内感染は75人、陽性者の接触は50人だった。

 川崎市は24日、境町パイナップル保育園(川崎区)、保育園川崎ベアーズ(川崎区)、小学館アカデミーしんまるこ保育園(中原区)で関係者の陽性が判明し、各施設を24日から当面の間、臨時休園すると発表した。

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