中日・木下拓「スタメンマスク激減」にチーム内から〝慢心〟指摘する声

スタメンマスクの機会が後半戦に入り激減した中日・木下拓

中日・木下拓哉捕手(29)のスタメンマスクの機会が後半戦に入り激減している。

前半戦は86試合のうち71試合と8割以上も先発出場してきたが、24日現在、後半戦では10試合でわずか4試合のみ。もっか木下拓のほか大野奨、A・マルティネス、桂と一軍に捕手が4人も登録され、ひしめいている。

この状況に対し、木下拓は「前半は借金10で折り返して、何とか取り返そうと言う気持ちでいたけど、周りの評価というのか、起用を見ても分かるように勝てないというような評価をされてしまった」と悔しがる。

しかし、チーム内では木下拓の慢心を指摘。「昨年の木下はレギュラーとして活躍したけど、まだ1年だけ。2年、3年と正捕手の座を守ってきたわけではない。ちょっと落ち着いてしまったというか、正直、昨年までの『絶対勝ってやるぞ』という闘争心が、今年はそこまで感じられない。首脳陣の狙いはもう一度、危機感を木下に与えて奮起してほしいというメッセージもある」という。

5年目の昨季は自己最多の88試合に出場し、大野雄とともに最優秀バッテリー賞にも輝いたことで、開幕前の今季の目標の一つに規定打席をクリアすることもあった。しかし、今では木下拓は「そんなレベルじゃない。与えられたところでやらないと。今、捕手が4人もいて珍しいし、前半戦とは自分の立ち位置が変わってしまった。僕も1試合1試合アピールしていかないと、いまや2番手、3番手捕手という感じなので、必死でやらないといけない。出たときは全部勝つという気持ち」と気を引き締めている。首脳陣のもくろみ通り、悔しさを吐露する木下拓の逆襲が後半戦では見られるか。

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