広島 “金メダル侍 ”4人帰還でも波に乗れず 佐々岡監督「長打も見込めないので」

ベンチで戦況を見つめる広島・佐々岡監督

勝てない。広島は24日の巨人戦(東京ドーム)に1―3で敗れて2連敗。後半戦も波に乗れない状況が続いている。

投打がうまくかみ合わなかった。東京五輪の野球日本代表として出場し、決勝戦に投げた森下暢仁投手(23)が先発したが、自己ワーストタイの3被弾を喫して7回3失点。打線も五輪で銅メダルを獲得したドミニカ共和国代表のメルセデスを相手に、7回までに3安打1得点がやっと。佐々岡監督は「森下の3発。甘めに入った球を相手が見逃さなかった。もったいない本塁打という感じがしますね」と話した。

また、指揮官は打線にも「連打が続かないというね」とため息。「いろいろ打順を変えたり(相手)投手のことを考えたりしながらも、なかなかうまくいかないし。相手みたいに本塁打で点が入るのが一番だが、長打も見込めないので」と苦悩の表情だ。

この日、先発した森下だけでなく、広島からは五輪に守護神の栗林、4番の鈴木誠、菊池涼の4選手が選出され金メダル獲得に貢献した。ただ、前半戦は4連勝で終えたチームも後半戦に入って調子を落とし、最下位に転落。いまだ浮上の目が見えてこない。

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