明徳義塾が5年ぶりベスト8 3安打完封のエースに馬淵監督「今日は代木に尽きる」

明徳義塾はエース代木の活躍によりベスト8に進出した

第103回全国高校野球選手権大会の第12日は25日、甲子園球場で3回戦が行われ、第2試合で明徳義塾(高知)が松商学園(長野)を2―0で下した。チームは5年ぶりの準々決勝進出。

エースの代木大和(3年)が投打でフル回転した。直球を主体に持ち球のカットボールも織り交ぜながらテンポ良く102球を投じ、相手の強力打線をわずか3安打に抑えて堂々の完封勝利。打っても2回一死、右翼ポール際へ先制ソロを叩き込み、自らの投球を勢いづけた。

試合後、代木は「1回戦、2回戦と思うようなピッチングができていなかった。昨日監督さんに『エースの意地を見せろ』と言われ、ここで自分が投げ切らないと3年間やってきた意味がないと思った。それが完封勝利につながったと思う」とコメント。

馬淵史郎監督も「今日の試合は本当に代木に尽きると思う。カウントを取りに行くストレートもスピンがかかっていて崩れそうにないなと。あの感じなら最後までいけるなと。頑張って良く投げてくれた」とエースの力投を称えていた。

次戦は26日の準々決勝で智弁学園(奈良)と対戦する。「負けたら終わりの大会。球数制限は優勝戦線にいくようなチームが考えること。ウチは一戦一戦食いついていく総力戦と考えているので、その気持ちは変わっていない」と指揮官は泰然自若の姿勢を貫いた。

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