昨年の「第62回日本レコード大賞」で最優秀新人賞を受賞した演歌歌手真田ナオキがメジャー初のフルアルバム「真田ナオキの世界」をリリース。全12曲が収録され、そのうち9曲はアルバムのために書き下ろしている。すべての楽曲を師匠である吉幾三が作詞作曲し、演歌の枠にとらわれない一枚に仕上がっている。
――アルバムはどんな作品ですか
「タイトル通り、いろいろな世界の自分を聴いて、感じていただけるようなアルバムになっていると思います。ジャンル問わず、そしていろいろな歌い方に挑戦して、いまの僕自身が全部詰まっている、そんなアルバムになっていると思います」
――アルバムの中で気に入っている曲は
「どの曲も本当にすてきな曲をいただいたのですが、中でも『母の声』『姉ちゃんへ』の2曲は、やはり自分の母、そして実の姉のことを思いレコーディングさせていただきました。『ひとりぼっち』も涙をこらえるのを我慢しながら歌わさせていただいて、僕が歌っている歌を聴いて、吉幾三師匠が涙してくれる場面もありました」
――吉さんからアドバイスはありましたか
「とにかく自由に歌いなさいと言ってくださって“音楽”、音を楽しむという言葉通り、レコーディングもほんとに大笑いしながら楽しくさせてもらいました。時には師匠がレコーディング中にもかかわらずビールを飲む姿もありました(笑い)」
――フルアルバムを出す演歌歌手も近年は減りましたが、それでも出そうとなったきっかけは
「フルアルバムなんか出せたらいいねという夢物語というか、みんなの冗談話から始まったのですが、それがまさか実現するとは思わず、実現して本当にうれしいです。その背中を押してくれたのはたくさんのファンの方の応援のおかげですし、昨年末、いただいた日本レコード大賞最優秀新人賞という賞がすごく背中を押してくれたと思っています」
――その最優秀新人賞を受賞したことで、何か変化はありましたか
「イベントができていないので、ファンの方と賞を取った喜びをかみしめるということはできていませんが、仕事の面では、バラエティーだったり、自分の趣味でもある競馬番組などに出演させていただく機会が増えてきたなと感じています」
――ファンの方へメッセージをお願いします
「本当に苦しい時期が続いておりますが、そんな中、歌で元気を、勇気を、少しでもお届けできるようにと力いっぱい歌わさせていただいております。これからも心を込めて、命を込めて歌わさせていただきますので、応援よろしくお願い致します」