将棋の王位戦 藤井王位が豊島竜王を破り初防衛も「自分に足りない部分が見つかった」

豊島将之竜王(中)を破った藤井聡太王位(代表撮影)

将棋の王位戦七番勝負・第5局・2日目が25日、徳島県・徳島市で行われ、藤井聡太王位(棋聖=19)が挑戦者の豊島将之竜王(叡王=31)を77手で破り、対戦成績4勝1敗で初防衛を果たした。

将棋は1日目はほぼ互角で終わったが、2日目に入ってから藤井王位が徐々にリードを広げ、その後は盤石の差し回しで快勝した。

天敵と言われた豊島竜王を下し初防衛を果たした藤井王位は今シリーズを振り返って「勝った将棋も苦しい場面が多かった。自分に足りない部分が見つかった」と謙虚に語った。

今回は豊島竜王が持つ叡王に藤井王位が挑戦する叡王戦五番勝負が平行して行われており、合わせて十二番勝負として話題になっていた。

藤井王位は現在、永瀬拓矢王座と竜王戦挑戦者決定戦三番勝負を戦っており、第一局で先勝した藤井王位は8月30日の第二局に勝てば、豊島竜王への挑戦が決まり、藤井vs豊島の十九番勝負が実現する。

藤井王位は王将リーグ入りを決めた他、棋王戦の決勝トーナメントも残っている。9月13日の叡王戦第5局で勝利し、タイトルを獲得すれば、史上最年少の3冠獲得。さらに今期最大で6冠の可能性も残っている。

© 株式会社東京スポーツ新聞社